宇宙×光

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開催概要

  • 開催日時:2026年7月16日(木)10:30~16:00
  • 会場:光・レーザー関西2026内 特設会場(マイドームおおさか 1F)
  • 参加料:無料(登録制。参加には別途展示会の来場登録が必要です)

アルテミス計画が拓く月面探査と国際連携

宇宙航空研究開発機構 国際宇宙探査センター 主任研究開発員
牧野 克省 氏

月極域における水資源探査/揮発性物質同位体分析 ~月の沙漠に水をもとめて~

大阪大学
山中 千博 氏

JAXAにおける地球観測用ライダーの開発

宇宙航空研究開発機構
片山 晴善 氏

光衛星間通信 – 宇宙の高速データ通信網構築へのチャレンジ –

宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 JDRSプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ
山川 史郎 氏

今後の宇宙通信のキー技術であり、LEO通信コンステレーションの観点からも注目される光宇宙通信について、その技術的キーポイントと動向を概説する。

光宇宙通信は、その広帯域性や干渉性の低さや高い耐妨害性・秘匿性により、宇宙開発の初期から有望な技術として注目されてきたが、その技術的難易度の高さから実現は容易ではなく、かつその広帯域性を必要とする差し迫ったニーズもなかった。

近年、地球観測衛星に関するセンサの高分解能化やそもそも機数の増大により、宇宙で発生するデータ(いわゆる「スペース・データ」)が膨大となり、それらをユーザに伝える通信手段の大幅な増強が必要になった。加えて、従来光ファイバ通信が主力であった大容量通信についても、無線技術の進化、そして何よりもLEO通信コンステレーションという新たなブームにより大容量通信手段が必須になり、光宇宙通信が改めて脚光を浴びることとなった。

合わせて本発表では、JAXAが開発し、2024年に先進レーダ衛星「だいち4号」との光データ中継実証に成功した光データ中継衛星システム(LUCAS)の軌道上実証結果も紹介する。これにより、より具体的に光宇宙通信の有用性・技術的レベルの高さを実感いただけると考える。

1992年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業、1997年同大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学。同年、宇宙開発事業団(現 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA))に入社。現在に至る。
人工衛星系の衛星システム、ミッション機器および光衛星間通信技術の研究開発に従事。2015年以来、光データ中継衛星および光データ中継システムを開発するJDRSプロジェクトに参加、現在同プロジェクトチームのプロジェクトマネージャ。(一財)テレコム先端技術研究支援センター(SCAT) 2025年度会長賞受賞。博士(工学)。

宇宙機向けのレーザー着火

調整中

レーザーによる宇宙デブリ除去

(株)Orbital Lasers 技術開発部 最高レーザー開発責任者
丸山 真幸 氏

地球周回軌道では、運用を終えた人工衛星やロケット上段、衝突・爆発により生じた破片などの宇宙デブリが増加している。これらは高速で周回しており、衛星通信、測位、気象観測など社会インフラを支える人工衛星に衝突した場合、重大な損傷や機能停止を引き起こす恐れがある。

宇宙デブリ除去では、対象物の形状や姿勢が不明であること、回転運動を伴うこと、接近・捕獲時の衝突リスクが大きいことが課題となる。弊社では、宇宙機搭載レーザー技術を中核に、軌道上遠隔からレーザーを照射して対象物の姿勢を静定化し、安全かつ効率的な除去・制御を行う技術の開発に取り組んでいる。

本技術では、高出力レーザーを対象表面に照射し、表面物質をプラズマ化・気化させるレーザーアブレーションを利用する。これにより微小な反力を発生させ、デブリの移動や回転低減を非接触で行うことができる。対象衛星側に専用アタッチメントを必要としないため、非協力物体への適用可能性が高い点も特徴である。

本講演では、宇宙デブリ問題の現状、レーザー方式の原理と利点、回転物体のデタンブリング技術、宇宙環境で求められる高出力・小型・高効率レーザーの要件について解説する。さらに、低軌道から静止軌道までを対象とした軌道上サービスへの応用や、実証・事業化に向けた課題について紹介する。海外企業との連携事例も交え、持続的な宇宙利用を支える新しいインフラとしての可能性を議論する。

2002年より物質・材料研究機構にてレーザー開発に従事。以降、ベンチャーや理化学研究所でのレーザー研究開発業務を経て、株式会社 Orbital Lasers の宇宙用レーザー開発を主導。博士(工学)。
応用物理学会講演奨励賞、レーザー学会優秀論文発表賞を受賞。文部科学省 科学技術・学術政策研究所 専門調査員、衛星地球観測コンソーシアム有識者会員、ディープラーニングコンテスト(DCON)一次審査員・アドバイザを務める。